ベクトル形式で画像を作成するドローソフトです。Windows標準で「ペイント」なる超絶有名ソフトが存在するペイントソフトと違ってドロー系ソフトは、馴染みが薄いかもしれませんね。
ドローソフトの中でもっとも著名なソフトは、Adobe Illustratorだと思われます。プロが使いまくっているようなソフトで、
バージョンCS3のお値段は、84,000円(税込)であります。84,000ウォンでも、84,000ジンバブエ・ドルじゃ無くて、8万4千円です。
その、8万4千円に0円で対抗しようとするのがInkscapeというわけです。
ペイント系のソフトは、フリーでも沢山公開されているのですが、ドロー系のソフトは、殆どフリーソフトでは存在しません。
私もInkscape以外で思い浮かぶのは、Expressionと、OpenOfficeにくっついている奴ぐらい。
技術的な事はよくわかりませんが、作るのが大変なのかもしれません。Inkscapeのオープンソースで開発が行われていて多数の人が8万4千円に追いつくべく開発を行っています。
オープンソースにおける、ペイントソフトのエースがGIMPなら、ドローソフトのエースはInkscape、そんな位置づけです。
ペイントソフトが、このピクセルが何色、このピクセルが何色とピクセル単位に色を付ける事で絵を表現するのに対し、
ドローソフトは、ここにはこんな角度の曲線があって何色、ここには、こんな形の図形があって何色といった部品を重ね合わせて絵を表現します。
得意分野は、ペイントソフトが、風景などの線の境界線が曖昧なものが得意、ドローソフトは、線の境界線がはっきりしている、イラスト、ロゴなどが得意です。
ペイントソフトに慣れてしまった、ペイント脳を持っているとドローソフトは最初はかなり奇異に映ると思います。
マウスの動きと出来る線が連動しませんから。マウスの動きに合わせて滑らかな線が引ける、カリグラフィ線ツール、フリーハンドツールは例外ですが、
メインで使うであろうベジエ曲線ツールは、パスと呼ばれる結節点を置いていき、そのパス毎にハンドルと呼ばれるものを調節して、曲線を出したり、角を出したりします。
なんかもうこれ以上文章で説明するのは私の力量では、無理っぽいので、上のスクリーンショットから妄想をふくらますか、実際に使ってみてください。
同じようなLinux畑出身のGIMPが、Linuxを捨てきれない独特なインターフェースで取っつき難いのと対象的に、
Inkscapeは、Windowsのデファクトから逸脱せずにかなり使い易い印象です。元から日本語化されているのもポイント高い。
ベジエ曲線も書けるし、レイヤーもある、グラデーションもOK、エフェクトもいける、オブジェクト同士の差分や統合も余裕。
保存する形式は、W3Cが策定したSVG形式の他、Postscript、PDF、OpenDocument図面(*.odg)、LaTeX等でも保存可能です。
必要な物は間違い無く揃っている感じ。私がプロではないのでなんとも言えませんが、個人用途ではInkscapeで十分な気がする。
8万4千円出す前にInkscapeを使ってみて自分にそれが本当に必要か考えてみるのがお薦め。
とりあえずいつも通り、私が先頭に立って作例を作成する事にします。何がいいかな?線がビシっと決まってるのがいいんだけど。
ああ、そうだな、世界地図とかいいかも。私の本棚にはマイ地図帳がありますからこれを見ながら作ってみました。
いやー思ってたより大変でしたよ。海岸線とか複雑で複雑で、オーストラリアを書き上げた所で力尽きました。
城とか町とかは面倒過ぎたんでやめました。作っている間はもう自分との戦いでした。
リアルにオリジナルを再現するためにそれこそドット単位で書き込みましたから。
ドット一つ一つが無駄にベクトルデータを持っているので、ファイルサイズがでかくなっちゃって、17MB以上になっちゃいました。
何でドローソフトでドット単位で書き込まなくちゃいけないのかという、至極もっともな、もう一人の自分の意見に負けそうになりながらも超頑張りました。
下のスクリーンショットがそれです。